花屋という仕事

知り合いの花屋さんが閉店するらしい。20年も花屋で働いて、やっと独立したと思ったら、うまくいかずに閉店…
花屋は比較的資本が小さくても始められる。資格もいらない。バケツと水道さえあれば、明日からでも始められる。たいした修行の経験もなく、成功している人もいれば、用意周到に準備して、自信満々で開業し、失敗している人もいる。何が違うのだろう?やっぱり違うのだ。理由は必ずあるのだ。仕事にやりがいを感じている人も多く、子供のなりたい職業でも上位にランクされるのに、大人の世界での花屋は、収入もステイタスも特別あるわけではない。
職人が尊敬されてきたドイツでも事情は同じ。中世から伝わる職匠(親方)制度だが、大学にも行かず、若いうちから何年も見習いに行くのは…また、昔ながらの職人のやり方がITやグローバル化のスピードについていけず、デジタル化したデータがマイスターの技術や知識にとってかわろうとしている。そのことは、理解できるが、人から人へ伝えられるもの…人から人にしか伝えられないものがなくなってしまうのは悲しい。
うちで働いているスタッフには、将来独立したいと頑張っているスタッフが数名いる。
でも、市場の人にそのことを話すと、みんな口を揃えて、『やめたほうがいいよ!』という。花屋の大変さを知っているからか。それとも夢が持てない業界の状況なのだろうか。ただ、今までと同じことをしていても、この状況は何も変わらないのだ。
花屋は素晴しい職業だと思っている人がこんなにいるのだから、もう少し…といろいろ思ったりする結局何にも出来ない私。やっぱりちいさな事からコツコツと…やるしかないのかなぁ。
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by hanashigoto | 2006-07-30 21:08
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