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花の造形

今日は午後からの出社なので、早めに着いた会社で余裕でアップしています。
昨日はカルチャーセンターのレッスンで、朝はゆっくり目の5時すぎから夜は10時過ぎまでフル回転…でもしっかり寝て元気な私です。
昨日のレッスンで、ある生徒さんが「先生、花合わせって難しいですよね?どうしたら、うまく合わせられるんですか?」と質問してきたので、こう答えました。
人間もいろいろな性格の人がいて、そして、社会の中ではいろいろなグループを形成する。友人のグループであったり、会社のグループであったり、趣味のサークルであったり…でも個人が集まってグループを形成するのには、どこかに共通点があるからです。性格が似ていたり、目的が一緒だったり、、、、まったく何もなければ、違和感のあるものになってしまう…だから、花もまずはそこからです。

ちなみにおとといアップした写真のアレンジについても使っている花には共通点がありますよね?同じような植生のものです。
そういう基本的な考え方の先に

『造形理論』
というものがあります。色彩論であったり、構成法であったり、配置法であったり、、、
おとといのアレンジは、春の景色をイメージしましたが、畑に咲く春の色の紫と黄色の強いコントラストの印象を(色彩論的に言えば補色コントラスト)形にしたものです。

理論というと、難しくて
「それを知らないと花をさせないのか??ただ、きれいと思うようにさしただけでは、いけないのか?」
という質問を良くされます。
それについての答えは「NO!」です。花はそれだけで、充分きれいですし…

ただ、だれが見ても、造形的に美しいと思えるものをいつも作れるか?たとえば、インテリアや絵画のデザインをしている人達も造形理論を学んでいます。花も同じで、センスや感覚で活けるだけでは、生まれながらにしての才能が必要になってくる、、、誰でも訓練によって美しいものが作れるようになる、、、そのための理論なのです。

最近スタッフと、この理論についてのディスカッションをしています。
理論は学校や、先生によって違うからです。
いろいろな理論を学び、理解し、自分の中で消化し、自分がどんな方法を選択し、個性を表現していくのか?
ものをつくる人にとっての共通の課題なのかもしれません。
by hanashigoto | 2007-03-29 12:08 | 花のこと
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